OculusRiftの出荷開始とMicrosoftのHoloportation技術発表

      2016/03/31

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毎日のニュースを見ているとピーター・ディアマンティス氏がシンギュラリティを引き起こすテクノロジーとしてあげた技術革新がまさに日々、着実に実現していっているのを感じます。

今週はピーター・ディアマンティス氏が7番目に上げているVR/AR/MRの未来について2つの大きなできごとがありました。
(ピーター・ディアマンティス氏はシンギュラリティを引き起こす8つのテクノロジーの7つ目としてVirtual Reality/Augumented Realityと項目立てをしていますが、ここにMixed Realityも加えても良いと思います。各項目の違いはこちらから

「仮想現実(AR・VR・SR・MR)・3D投影」市場とは?

ひとつがOculusRiftの出荷開始で、もうひとつがMicrosoftのHoloportation技術の発表です。

2016年3月28日にOculusRiftが出荷を開始しました。予約分をすべて出荷するだけで7月までかかるというほどの人気ぶりです。2016年3月28日はVRの記念すべき1日として記憶されることになると思います。

Oculus Riftの出荷開始、VRヘッドセットの本命の性能についての評価が続々と登場

VRについてはすでに主要なITメディアでかなり話題になっていますが、今年はVR元年としてまずはゲーム業界で話題となり、来年以降、広告、イベント、音楽、教育、ヘルスケアなど様々な分野での応用が身近なものになっていくと思います。

そして、さらに衝撃的だったのが同じく2016年3月28日に発表されたMicrosoftのHoloportation技術です。

Microsoftが発表した動画を紹介します。

holoportation: virtual 3D teleportation in real-time (Microsoft Research)

まるでそこに人がいるようにリアルタイムで3Dホログラムを投影する技術のデモです。

VRとAR(MR)の違いは簡単にいえば、視界を完全に覆うかどうかにあります。

VRは視界を完全に覆うため、現実的な応用というよりは、没入感を伴った非現実的な体験ができるところにメリットがあります。そのため、ゲームなど今までに見たことのない世界に完全に入り込んで楽しんでもらうという点に重点が置かれます。

ゲーム以外にも例えば、自分が仮想空間内に存在してストーリーが進行する映画や、自分がアバターになって授業を受けるといったバーチャルエデュケーション分野にもかなりの可能性が秘められていると思います。

一方でAR(MR)というのは視界を覆わず、現実世界内に3Dホログラムを投影し、新たな世界を融合させる点に重きが置かれます。

ですので、こちらの方はビジネスの場での応用が期待できます。今、私たちが使っているパソコンやスマートフォンのディスプレイが3D空間内に投影されたホログラムに置き換わるイメージですね。

市場規模としては、AR(MR)の方が大きくなることが予想されていますが、これは、ゲームや教育、イベントといった特定分野での応用だけでなく、ありとあらゆる産業へのインパクトを与える可能性があるからです。

例えば、未来の小売産業は、たくさんの商品が並んでいるけれどもすべてホログラム投影、店頭にない商品はダウンロードして表示。購入すると倉庫から瞬時にドローンが自宅に宅配なんていう完全にバーチャルな世界になっているかもしれません。さらにいうと、わざわざ、お店に行かなくても、自宅で、店員さんをダウンロード(これをダウンロードと呼んでいいのかどうかもわかりませんが)し、その場で数十個の商品サンプルを投影し、店員さんのアドバイスを受けながら購入ということも考えられます。

おそらく、遠くない将来、このような世界が到来し、オンラインとオフラインの区別がなくなっていくでしょう。

町の家電屋さんなども今はAmazonにやられっぱなしですが、Amazonのようにどこからでもデータベースを引っ張りだして商品解説ができる世の中になれば、逆に「解説やアドバイスをしてくれる人がいる」アナログ店舗の方が人気になるかもしれません。

さらにいうと、現実世界での物理的な垣根がなくなるということなので、家電カフェなんていう形態も可能かもしれません。
お茶を飲みながら、3Dホログラムで好きな家電を投影し、お茶を飲みながら、店員さんのアドバイスを受ける。
店員さんも、特定のメーカーと紐付いていると客観的な評価ができないので、フリーランスの家電アドバイザーのような職種ができるかもしれません。

さらにさらにいうと、家電アドバイザーの人は何も物理的な空間にとらわれずに済むので、完全に自宅にいながら、日本中の何千人の人にバーチャル空間で商品解説をするなんていうことも考えられます。

と、考えていくと妄想が止まらなくなりますが、ここに3Dプリンタの進展などが絡んでくることを考えると、中身はメーカーが発売し、外のデザインやパーツは、各家庭で3Dプリンタで好きなデザインを出力して作るカスタム家電などが出てくるということも十分に考えられます。

いずれにせよ、MicrosoftのHoloLensに代表されるAR技術はインターネットと同じくらいのインパクトを持って、世界の距離や空間に関する概念を変えるでしょうね。

自宅にいながらにして、ひとつのところに集まるということもできるようになるでしょうから、そのうち、お父さんの時代には通勤とか満員電車っていうのがあったんでしょう。不便な時代だったんだね。というような世の中がもう来ようとしているのかもしれません。

■管理人より
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これから複数の分野にまたがり様々な技術革新が起き、その全貌を見渡すことはとても難しくなると思います。
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