シンギュラリティを加速させる8つの分野

   

みなさん、こんにちは。

アメリカでは、SWSX、真っ最中でしょうね。
楽しそうですね。また、今年のSWSXの最新レポートが各社で記事になると思いますので、面白い記事があれば紹介したいと思います。

14879514877_bbdbf2216d_z出典:Flickr NASA Goddard Space Flight Center

人工知能の世界的権威であるレイ・カーツワイル(Ray Kurzweil)博士とXプライズ財団のCEOのピーター・ディアマンティス氏(Peter Diamandis)氏が設立したシンギュラリティ大学(Singularity University)という機関があります。

NASAのリサーチパーク内にオフィスを置き、Google、Cisco、Autodesk等の大企業がスポンサーして、ベンチャー企業の育成やベンチャー起業向けの投資を行っている団体です。

日本でもシンギュラリティという言葉は話題になりましたね。
シンギュラリティについては、また別の機会に取り上げたいと思いますが、シンギュラリティ大学は世界の最先端の技術あるいはビジネスのリサーチセンターのようなものかもしれません。

シンギュラリティ大学に提供されているWebサイト内でピーター・ディアマンティス氏が技術の未来についてのコラムを書いています。これは、今後、起業を考える人にとっても非常に面白く有意義になる考察が含まれていると思いますので紹介していきたいと思います。

ピーター・ディアマンティス氏はこれから革新が起きる8つの分野を取り上げ、それらが互いに連動した時に私たちが想像もできないような未来がやってくると話しています。

1. Computation(コンピューティング)

2. Internet of Things (Sensors & Networks)(モノのインターネット(センサーとネットワーク))

3. Robotics/Drones(ロボット/ドローン)

4. Artificial Intelligence(人工知能)

5. 3D Printing(3Dプリンタ)

6. Materials Science(素材・材料に関する科学)

7. Virtual/Augmented Reality(バーチャル・リアリティ、オーギュメント・リアリティ)

8. Synthetic Biology(合成生物学)

ピーター・ディアマンティス氏は、これらをConvergence Catalyzers(収斂させる触媒)と呼び、このコンセプトを深めていくことを決めたとしています。また、シンギュラリティの説明の時にお話したいと思いますが、これはシンギュラリティという一点に向って、人間が進む際にそれを促進する触媒という意味合いがあるのだと思います。

ピーター・ディアマンティス氏は各分野において、これから数年間で起こる(予想される変化)を連載しています。

それぞれを紹介していきたいと思います。

まずは、2番のInternet of Things センサーとネットワークに関する分野です。

Internet of Things( Networks and Sensors)
■背景
・地球は現在、IoTのネットワークとセンサーでかつてないほどの拡大を続けるメッシュで覆われている。
・現在、ネットワークからアクセスできる端末の数は150億と言われており、2020年までに500億個に増えることが予想されている
・さらにそれらの端末はそれぞれ端末ごとに十数個のセンサーを有しており、振動、位置、照明、脈拍、鼓動などを測っている。
・IoTは、欲しいものならいつでもどこでもどんなものでもすぐに手に入るデータドリブンな未来を可能にしようとしており、1兆のセンサーエコノミーともいえるような新たな世界へ私たちは突入している

■2013年~2015年のブレークスルーTop5

1. 継続的に使える消費電力が少ない、いつでも使えるセンサーの登場

スマートフォンの中では複数のセンサーがいつでも起動していることからわかるように、消費電力の少ない"常時センサー"の登場は過去数年間の間の最も大きな進歩といえる

2. スマートフォンの登場により、センサーのコストが安くなった

スマートフォンの普及に伴い、センサーのコストも安くなった。いまや、一つのスマートフォンの中に、10~30個のセンサーが内蔵されている。毎年10億個のスマートフォンが販売されているが、これは毎年200億個以上のセンサーが世の中に広まると言っていることと等しい。1兆のセンサーエコノミーに近づいている。

3. センサーのデータとクラウド処理の融合

クラウドと端末の間のシームレスな融合が進んだ。いまや、"Ok、Google"と話した時にデータは一部は端末に一部はクラウドに置かれる。どこで処理が行われているかを気にせずにシームレスに処理がなされる。

4. 4Kビデオフォーマットが主流となった

4Kのビデオフォーマットは人間がピクセルを認識できない領域に近づいてきており、そのことがバーチャルリアティの世界にも影響を与える。クオルコムだけで、2~2.5億個のハイエンドプロセッサーを出荷した。

5. センサーAPIのサードパーティへの開放

スマートフォンメーカーがセンサーのAPIを開放したことにより、1つの端末に対して50~100個のセンサーを利用したアプリが現れるようになった。このことは、センサーのAPIの解放なしには実現できなかった。

■2016年~2018年に予想されるブレークスルーTOP5

1. ワイヤレスネットワークの高密度化(4G/5G)とコストの下落

通信に関するメガビットあたりのコストは下落を続けており、近未来には無料になるだろう。
インドネシアでは月に5ドルのデータプランが出てきており、ネットワークが広がれば広がるほど、通信コストの下落が起きる

2. 機器同士が安全に自動でコミュニケーションを取るPeer-To-Peer技術の登場

家庭や職場において、画面、サーモスタット、録画機器、コンピュータ、車がシームレスに連携し、こちらがその動きを意識することなく、自動的に連携を行うようになる。たとえば、洗濯機が洗濯を終えたらスマートフォンに通知されるといったように。

3. 衛星コストの下落によるグローバルなインターネット接続

クオルコムはリチャード・ブロンソン(訳注:ヴァージン・レコードの創業者)とともにone Webと呼ばれる648もの衛星を動かしている。衛星の価格下落とともに世界中、30億の人たちがインターネットに繋がる未来がやってこようとしている。

4. 様々な機器(個人/家/都市)からのインターネットへの接続の急速な進展

一般の人は自宅にいくつのIPアドレスを持っているか理解していない。尋ねると2個か3個くらいかな、と答える。
実際は、テレビ、iPhone、iPad、、、セキュリティカメラ、と数えていくと50個を超える可能性もある。

ここ数年間の間に様々な機器がインターネットにつながり、スマートフォンなどの端末から簡単に操作できるようになるだろう。

5. 広帯域の内蔵されたセンサーを持ったヘッドマウントディスプレイのユーザインターフェイスが大幅に改良される

これから3年間の間に、4Kディスプレイとカメラを持ったVR や AR のヘッドセットが登場する。
そして、それらの機器は広帯域でクラウドとコミュニケーションを行うセンサーを内蔵する。
結果として、何かを経験するのにわざわざ旅行に行く必要がなくなるようなユーザ体験をもたらすことになるだろう。

参考:When the World Is Wired: The Magic of the Internet of Everything

以上が、クオルコムのバイス・プレジデントRaj Talluri氏が掲げるIoTのこれまでとこれから数年間の未来像とキーワードです。

シンギュラリティ大学は、複数の技術分野での発展が相互に関連しあうときに指数関数的な発展が生み出されるとしていますが、まさにそれが今、起きようとしていますね。インターネット革命というのは実はこれから始まるのかもしれませんね。

■管理人より
本ブログに関するご意見、議論を深めるための参考情報、情報交換等、なんでもお待ちしております。
これから複数の分野にまたがり様々な技術革新が起き、その全貌を見渡すことはとても難しくなると思います。
このブログを読んで頂いている方と共に知識を共有し、一緒に学習したり、議論や知見を深めていきたいと思います。
(この分野についてもっと知りたいというものでも結構です。時間が許す限り、リサーチします)

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