赤ちゃんのための社会起業を行うインドのスタートアップがNASAの技術を使った"おくるみ"を開発

   

NASAのテクノロジーを使った"おくるみ"を開発するインドのスタートアップ企業

インドのスタートアップ企業がNASAの技術を使ったユニークな赤ちゃんの"おくるみ"を開発しているので紹介します。

この製品を開発したのは、インドにベースを置く社会起業のスタートアップ"Embrace inovations"

母体となるEmbrace社は2008年にスタンフォード大学の"Design for Extreme Affordability"コースを卒業した卒業生4人によって、
(Design for Extreme Affordabilityコースはデザインによって世界の貧困問題を解決することを目的としたコースです。)
既存の保育器(アメリカでは$200,000する)の1%のコストの保育器の開発を目的に設立されました。

同社は社会起業を手がけるNPOとして活動していましたが、2012年に営利企業としてEmbrace inovations社をスピンアウトさせ、
発展途上国の未熟児向けの低価格保育器 "Embrace Infant Warmer"を開発しました。

nest_orangeEMBRACE NEST

公式サイトはこちら

"Embrace Infant Warmer"は11の国で利用され、200,000人以上の幼児に利用されています。
$300で販売されるこの製品とともに、彼らは、インド国内で赤ちゃんの健康に関するハンズオントレーニングを母親やヘルスケアスタッフに提供しています。
Embrace inovations社はこのNPOのEmbrace社の活動を拡大させるために設立されました。
同社の理念は"赤ちゃんの健康状態を改善するイノベーティブな製品を開発すること"のようです。

同社は、このたび、NASAの技術を用いて、赤ちゃんの体温を適切な状態に保つハイテクおくるみ"Little Lotus"を開発しました。
Sudden Infant Death Syndrome(乳幼児突然死症候群)は赤ちゃんを温めすぎることによって起きると創業者のJane Chenさんは言っています。

この"Little Lotus"はNASAの宇宙服のために開発された特別な素材を元に作られており、赤ちゃんの体温を適切に保ったり、下げたりすることができます。
また洗濯機で洗うこともでき、おむつを簡単に替えられるように底にジッパーがついています。

"Little Lotus"は既に販売と出荷が開始されており1日1,600ユニットの販売があるようです。

Little Lotusの紹介ビデオ

将来的には、体温を計り、スマートフォンで確認ができるセンサーがついた"スマートおくるみ"のプロトタイプの開発も始まっているようで、
乳幼児に関する大きな病気を未然に防ぐような製品としていきたいとのことです。

Little Lotusはデザインも素敵ですし、まさにデザインとテクノロジーの力で社会を変革する社会起業を実現し、営利企業による資金確保と非営利企業による社会貢献活動を実現する
Embrace社とEmbrace Innovation社。彼らの目標は1億人の赤ちゃんを助けることのようです。

素晴らしい取り組みですね。

発展途上国と異なり、日本では、乳幼児の体温が適切に保たれないという問題はあまりないとは思いますが、
Embrace Innovation社の製品を買うことで社会貢献ができると考えると、赤ちゃんのおくるみを買う際に選択肢の一つとして考えるのもよいかもしれませんね。
(※日本へのShipppingに対応しているかどうかは未確認です)

何より、社会貢献活動と営利企業の活動を連動させ実現させていく活動は日本でも見習うべき素晴らしいビジネスモデルだと思います。

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